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飼育編 

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食事の与え方
  食事の与え方
食事については、当面はそれ迄与えていた物と同じ物をあげる方が良いと思います。
1週間位経って、ある程度、生活環境になれてきたらフ−ドを変えても構いません。
一般的には、フ−ドは良質な子犬用のドッグフ−ドを、適量与えるようにします。
これ以外に与えるとしたならば、犬用ミルクや、カルシウム程度で十分です。

適量とは、標準量を言うのではありません。体質や気性、また環境その他、多くの条件によって千差万別です。
標準量にこだわりすぎずに、便の状態や太り加減を見ながら、個々の犬の状態に合わせて考えることが肝心です。 また、食事は、必ずその場で食べ切るようにさせましょう。
食べ残したものを放置することは腐敗の問題だけでなく、犬に不要な独占欲を高めさせることや健康管理の面でも好ましくありません。通常、犬の具合が悪い時、食事をしないことで気が付く方が多いのです。
日頃から、次の食事迄の間にだらだらと食べる習慣を付けてしまうと、食事を食べていないことに 気が付くのに、一日二食の場合で、半日も遅くなるのです。

また、これは従順性を身に付けさせることの練習になりますが、ある程度慣れてきたら、食事の最中に食器に手を入れたり、食べている最中の、子犬の体を撫でたりすることも、なるべく早い時期から行なっておきましょう。
大きくなり占有欲が強まってからでは、まず教えられなくなりますし、子犬時代に、きちんと教えて おかないと、散歩中に誤って犬が危険なものをくわえた時に、それを取り出してあげることさえできなくなります。

ドッグフ−ド
どれを選べば良いのかわからなくなるほど、多くのタイプの品が、各メーカーから出されています。
私はまずは、ドライタイプのものをお薦めします。
見た目は同じでも、中味は、大違い。コマーシャルのイメ−ジ等に踊らされる事のないように選びたいものです。また、嗜好性だけにとらわれて選ぶことも問題です。
短期的に見ても、まずウンチの量と臭いから全く違いますし、長期的に見れば、健康状態に相当の差が出ます。
目先のお金を惜しんで、治療費を含めて計算したら、かえって高くつくことも多いのです。
また平行輸入品は、価格はぐっと安いのですが、長期間にわたって炎天下のコンテナに放置されていたりすることもあり、 品質に問題がある場合もあります。
お買い得の事もあれば、安かろう、悪かろうという事もありますので、自己判断をされてください。



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