しつけ教室編



801しつけ教室って何でしょう?
しつけ教室って何でしょう?
 

・ ハウトゥー(how-to)
・ ノウハウ(know-how)
・ コーチング

しつけ教室とは、訓練者が、飼い主に犬のしつけ方を教える教室です。

では、犬には誰が教えるのですか?
当然に飼い主が犬に教えることになるのですから、飼い主は犬への教え方を教わらなければなりません。
犬に教えることのできないトレーナーが、飼い主に「犬への教え方」を教えられるのでしょうか?

・犬の行動と学習の原理を教える
・犬の扱い方を教える
・犬への教え方を教える
この三つはそれぞれに質が違います。

まずあなた自身が、何を教わらなければいけないのかを明確にすることが大切です。
トレーニングなのかハンドリングなのか、
あるいは、するようにする方法なのか、しないようにする方法なのかを考えてみてください。

最近では「しつけ教室」が、動物病院やペットショップや愛護団体のサブメニューにすらなっています。

訓練士の資格は業務独占資格ではありませんので、資格の有無に関係なく誰もが行なうことができます。
( 業務独占資格とは、特定の業務に際して特定の資格の免許、免状等を取得者以外は、その業務を行うことが禁止されている資格です。)

その肩書も、訓練士・トレーナー・アドバイザー・インストラクターなど実にさまざまですし、その資質も、
まさにピンからキリまでです。

最近になってようやく、しつけにおける子犬期の重要性が、認識されてきました。
問題行動が起きる前の、まだ子犬の社会化であれば簡単にできるように思われているようです。
近年は、動物病院やペットショップの人を対象に「パピーパーティー実践講座」などといったセミナーも 開かれ、そうしたセミナーを受講して、パピー教室やパピーパーティーを開催しているところも多くあります。
しかし「子犬の社会化」さえもが、「パピーパーティー」「お散歩デビュー」といった素敵な名前をつけられて、本来とは違う方向で広まりつつあります。
飼い主との関係作りもできない状態で、犬同士の社交性を学ばせる必要がどこにあるのか不思議でなりません。
悪いことに、誤った社会化を行なっても、すぐには問題点として現れません。



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