100飼育編
飼育編 

108あなたを好きにさせる
あなたを好きにさせる
飼い主であるあなたを大好きにさせること
子犬は、離乳期を前後して、自己の従属する社会を認識します。
この時期に人間からの充分な愛情を注がれないと、人間への絶対的な愛情や信頼を身に付けることはできません。 まず教えるべきことは、飼い主を、無条件に好きにさせることです。

「ほめて教える」「叱って教える」、あなたが、そのいずれを良いと考えるか、実践するのかはわかりませんが、どちらにしても、その大前提となるものが、両者、すなわち、飼い主と犬との関係にあります。
おそらくあなた自身にしても、大好きな人にほめられるのとそうでない人にほめられるのとでは、また親や先生に叱られるのと、知らない人に叱られるのとでは、各々に受ける感情には、相当の差があることでしょう。

この時期に、飼い主の方が、十分に愛情を伝えることができるかどうかが、「飼い主にあわせて、一緒に歩く」
ことを教えることが、「犬の自由を束縛する無理強い」になるのか、「安心感と楽しさを与えてくれる一時」に
なるのかの別れ道の第一歩となります。存分に愛情を注いで育てて下さい。

とは言っても、家庭に迎え入れたばかりの時は、飼い主は可愛がっているつもりでも、
子犬にすれば見知らぬ人達に引きずり回されるのです。
親兄弟と離され環境が変わり、ただでさえ不安定な心理状態の時に極端な興奮を与える事は好ましくありません。子犬が環境の変化に慣れる迄の一日二日は、慣らすことを優先して、あまり過度に犬と遊ばないようにします。




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