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訓育編

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トイレトレーニング

  
まずそれぞれの方が望むトイレトレーニングの完成型によって、教え方が違ってきます。
私の場合にはどうしても、一般のご家庭で必要とされるよりも幾分か要求水準が高くならざるをえませんので、
自分が行なっている方法をそのままにはお奨めいたしません。
私方でののトイレトレーニングの完成型は、下記の3つができることをいいますが、
通常の家庭犬であれば、①と②の中間型ができればいいのではないでしょうか。
①排泄してはいけない場所では我慢ができる。
②室内で自由な状態のときには、自分で定められたトイレ場に行って排泄ができる。
③人がさせたい時には、トイレ場に連れて行けばすぐに排泄する。

トイレのしつけ
トイレのしつけで失敗した時に叱る事は、おおむね悪い結果を招きます。
むしろ、失敗しないような状況を作り上げ、成功を積み重ねて習慣付ける方が結果的に早道です。
当分の間は、部屋の中で自由にさせてあげるのは、必ずオシッコ、ウンチの両方が終わってからにして下さい。
また犬種的な特性を含めた血統や、繁殖者や販売業者の元での管理の良否によって、非常に容易、あるいは非常に困難である事があります。

子犬時代は通常、食事を食べてすぐ、寝起き、遊んで興奮した時、居場所が変わって解放感を得た時などに排便排尿を行ないます。
トイレのしつけに関しては、夜泣きをしなくなる迄の数日間は、子犬はずっとサークルの中に入れておくのですから、
クレート以外は全てトイレなのですから、失敗するとすればクレートの中にしてしまう事だけです。
本質的には犬は自分の寝床は汚さないものですから、いかにクレ―トを寝床にさせるかという問題でもあります。 

それ以降、常時クレートにいれておくようになったら、ある程度の時間帯を見ながらクレートから出して、
サークルに連れていきトイレをさせます。
初めのうちは、クレートの中にしてしまう事を避けるために、約3時間おきには出してあげましょう。
もちろん、成長と成功に併せて、次第に時間の間隔は広げていきます。
一般に、8カ月齢迄の犬では、健康状態であれば(月齢+1)時間位は、トイレを我慢させても問題がないとされています。
但し、いつでもトイレができる状況にあると我慢癖が身につかず、小分けに何度でもしてしまいます。
またトイレ場に長時間出したままにすると、そこでリラックスしてしまい排泄をしなくなってしまいますので、トイレ場に座り込んでしまった時や3分以上たってもしない時には、強制的(犬の体温を計る要領で、 綿棒を肛門に差した状態で、トイレ場に放す)にウンチをさせるかクレ−トに戻してしまいましょう。

また、幼児と同じように、排便排尿をしている最中に、「チーチー」でも、「ハーリィーアップ」「ワン・ツー」でも何でも結構ですから、特定の言葉を決めて優しく声を掛けてあげるようにすると、その言葉が便意を催す効果を生み、将来的に役に立ちます。

多くの本には、「水は、何時でも好きなだけ飲めるようにしておく事」と書かれていますが、トイレコントロールをする上では、時間と量を決めて与える方が、犬に不要な我慢を強いる事がなくなりますので良いでしょう。
当然に給水給餌の後は、若干時間の間隔を狭めたり、ぐっすり眠っている時には少しトイレに出すのを遅らせたりするなどの工夫も必要です。 しかし、当然に留守がちな場合は、これらの方法では、不可能になります。
止むを得ない場合は、サークルのサイズを広げ(180cm×90cm)その中にクレートを置き、
留守中は、クレートの扉をはずしておきます。但しクレートを齧ったり、トイレシ―ツを悪戯したり、
ウンチを踏んだり 食べてしまったり、あるいは、クレートに上ってサークルから抜け出したり、といういくつもの問題行動を生みますので、それらに対しての策も、あらかじめ講じておかなければなりません。





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