270強制と誘導
強制と誘導

274なぜ、やめないのか
なぜ、やめないのか
  同じように、「いくら叱っても、一向にやめません。」と、おっしゃる方がいます。
最も多いケースは、飼い主は叱っているつもりでも、犬にとっては不快ではないという場合です。
犬がいけないことをする理由を、きちんと分けて考えれば、何でもかんでもただ叱ればいいのではないことが
お分かりいただけると思います。
まず分けるのは、犬が「いけないこと」「叱られる」と認識しているのか、いないのかについてです。
[弁別]  今は大丈夫      
罰が下される状況と、罰が下されない状況との弁別条件づけを、飼い主が無意識のうちに教え込んでしまっている場合がほとんどです。
犬が大きくなってから罰を使って教えるとこのような失敗に至ることが多くなります。

[挑戦]  まだ大丈夫  
挑戦というより試しといった方が何となくニュアンスが近いように思います。
子供でも同じですが、どこまで許されるのかを常に探ってきます。
そして許される最大域までその行動を広げます。
既得権意識や加速がついてから止めさせることは、犬にとっても人にとっても大変です。   

[反抗]  守る必要が無い  
そもそも飼い主の指示に従う気がない場合です。
その事柄をとらえて罰しても悪化させることの方が多いでしょう。
基本に立ち返っての関係作りから行なう方が良いでしょう。

[不堪]  がまんできない  
我慢癖を身につけさせるには、少しずつが鉄則です。
失敗させて叱るのではなく、失敗しない範囲で徐々に向上させます。




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