300科学的トレーニング
 


306オペラント訓練方法
オペラント訓練方法
「犬が自発的、かつ意欲的にしつけや訓練に取り組む方法」として紹介されていることがあります。
オペラントトレーニングとは、オペラント条件付けを用いたトレーニング方法であって、意欲とは無関係です。
また、自発的ではありますが、それは犬の自由意志によるものとは言えません。
なぜなら行動分析学において、自由意志というのは幻想であるとされているのですから。
さらに言えば、ぶん殴って吠えないように教え込むのもオペラント条件付けです。
「しつけをして問題行動が減ること」を、オペラント条件付けにおいては「罰」と表現します。
「罰」は、行動が弱められるという意味で、私たちが日常で用いる、叱る、罰するという意味ではありません。
 行動分析学の創始者スキナーが提唱した、オペラント条件づけという行動原理に基づく訓練方法をいいます。
オペラント条件づけとは、行動の直後の環境の変化に応じて、その後の自発頻度が変化する学習をいいます。
オペラント条件付けの行動随伴性の一つである正の強化を用いた訓練を陽性強化訓練といいます。
犬の気持ちや信頼関係といった抽象的概念や、個々の性格を排除した、行動原理に基づくトレーニング方法です。



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