500してはいけない事
してはいけない事

502いけないことは、罰なのか?
いけないことは、罰なのか?
 

「罰はいけません。」「罰を使って教えると、・・・・。」あちこちの本やサイトに書かれています。
そうかと思えば「体罰は暴力による解決を教える教育です。」「叱って教えると、顔色を伺うようになります。」「怒ることはなりません。」「恐怖心を与えると咬みつくようになります。」「体罰は信頼関係を壊します。」
などとあります。

いけないことは、罰なのか、叱ることなのか、恐怖心を与えることなのか、それともそれら全部なのか、
それこそ訳が分からなくなってしまう方が普通でしょう。
例えば、心理学と教育学と法学とでは、罰の定義そのものからして違っています。
多くの人が言う「罰」も、ある人は体罰を、ある人は暴力を、ある人は相手の嫌がること全てをといった具合に
さまざまです。 罰の是非を検証する上で、効果の有無と、倫理上の善悪は明確に分けて考えるべきでしょう。

次に、罰の正体を知っておきましょう。
心理学でいうところの罰(弱化)には、不快を与える積極的(陽性)な罰と、快を取り去る消極的(陰性)な罰とがあります。 さらに述べれば、行動学における罰は、人が与えるものだけではなく、自然界で発生する全ての不快事象をいいます。不快事象、すなわち嫌なことって何でしょうか。痛い、苦しい、痺れる、痒い、苦い、疲れる、熱い、冷たい、暑い、寒いといった身体的嫌悪と、怖い、悲しい、寂しい、苦しいといった精神的嫌悪とに
大別することができます。


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