600最新のトレーニング法
最新のトレーニング法



602旧来の訓練方法
旧来の犬の訓練方法は
  「旧来の訓練は、殴って教える、力で服従させる、犬は怖いから従うのです。」
「今は、ほめて教えることが主流です。」
違いは「叱るか、叱らないか」なのであって、
今も昔も、ほめないで教えるなどということは、ほとんどありえないと思います。
それなのに、なぜ、ほめていないと思われてしまうのでしょうか。
特にアメリカで犬のトレーニングを習ってきた人に見られるのですが、
大きなアクションや、高い声を上げる褒め方をする人がいます。
もちろん場合によっては、そのようなほめ方を推奨することもありますが、
そうしたほめ方だけがほめる方法ではありません。

また、旧来の訓練方法というのは、本質的な人間との関係がなされていることが前提でありましたし、
それを受け入れる稟性を備えた犬でありました。
なぜ大げさなほめ方をしないのか、それはそれ以前に犬との信頼関係ができているからです。
犬を理解し信頼関係をきちんと築いていれば、優しい声掛けやわずかな笑顔も、十分なご褒美にもなるのです。
ただ単に、褒めていることをアピールせんばかりの甲高い声や大げさな身振りをするわけではないので、
観察力のないその人にはわからなかっただけでしょう。
繊細な味覚を持たない人が、「京料理というのは、何も味が付いていない。」と 言って回るようなものです。



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