サービスドッグ・サポートは、介助犬・聴導犬の研究室です。

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介助犬に求められる安全性


   安全性を検討する際に、まず比較の対象となるのが、すでに国内において長い歴史を持ち、
   社会的認知を受けている盲導犬となるでしょう。


 盲導犬との相違点

     * 使用者が、緊急時に犬を力で制する事ができない。
     * 時に犬を放して行動させる作業科目があるので、人込みの中で放しても安全にかつ
        指示に従える水準が必要となる。

     * 上肢の障害により視符(手による合図)による指示や、構音障害により、明瞭な声符
        (言葉による合図)が使えない場合が多い。

     * 障害の部位や程度が異なり、要求される訓練内容が個々に異なる。

     * 障害が進行する場合がある。

     * 仕事が外出時のみならず、在宅時、就寝時にも及ぶ。
        通常時の居所における非破壊のしつけや排泄訓練を要する。

     * 使用者が重度障害者の場合、ハ−ネスの着脱や、排泄物の処理を始め、日常管理を使用者
        本人が出来ない場合がある。通常、日常生活を通して信頼関係や主従関係を築くのであるが、

      それが出来ない場合が考えられる。

     * 作業内容の違いから、選定の際に犬に要求される能力や稟性が違う
        高度な作業能力、温厚従順といった、とかく相反する要素を要求される。また、犬の自発的
        作業を要求すればする程、当然にさらに高度な抑制を必要とする。



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