100飼育編
飼育編 

107従順性を身に付ける
従順性を身に付ける

従順性を身に付けさせること
サークルから出す際、まず子犬を掴みあげてみましょう。
この時期にしかできない、最も自然な上下関係の築き方ですので、是非行なってください。
肝心なのは、子犬の抱き上げ方です。
よく犬の飼い方の本に、悪い代表として×マーク付きで書かれている、 首根っこをつまんで持ち上げる、
いわゆる「猫掴み」です。
狭い部分をつまむと可愛そうですから、 なるべく手を大きくして首の皮を広く握ってあげます。
「母犬が、子犬を移動させる時の、母犬の口の替わりを、あなたの手でして頂くのです。」こう表現すれば、
ある程度は理解して頂けるのですが、 それでも可愛そうがって、することのできない方も見受けられます。

中には、悲鳴をあげて暴れ回る子犬もいます。
そうした犬の多くは、母犬から早くに離し過ぎたり、繁殖者が、過保護に管理して育ててしまったりした犬、
または、先天的稟性が臆病、神経質すぎる犬であり、家庭犬として育てていくには要注意の犬なのです。
この時期に、ストレスを受けなかった犬は、ストレスに対応する能力を身に付ける事はできません。
暴れても、決してひるまずに犬が観念するまで吊しておきます。
そして犬がおとなしくなったら、喉元から胸、お腹を優しく愛撫してから、普通に抱っこしてあげます。

今述べた、猫掴みの他に、先で詳しく説明をしますので、子犬を横たわらせて身動きをさせない練習をしながら、体中どこでも触らせる習慣を身に付けさせておくことが大切です。
また、食事中に、食事を途中で取り上げる 練習も取り込んでいきましょう。
シャンプーやドライヤー、爪切り、ブラッシングなども、時期を見て行うようにしますが、最初が肝心です。
最初に嫌な思いをさせますと取り返しのつかない結果にもなりかねません。
また、歯磨についてですが、必要性はともかくとして、幼犬のうちから、口の中を触らせる習慣をつけるという
意味合いからは、好ましいといえるでしょう。



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