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そもそもが、支配と言うと、とかく支配者による一方的な関係と思われがちです。
利益あるいは行動が対立した時に闘争によって決着をつけ、その後もその決着に基づき行動が固定されたとき、
地位を獲得したとみなされます。すなわち勝者は支配的地位を得たとされるのです。
いわゆるアルファーですが、ここで問題となるのは、支配は支配者によってなされたのかどうかです。
かのマルクスは、「支配するから王なのではなく、周囲が従うから王なのである」と述べています。
それによれば、「この人が王であるのは、ただ、他の人びとが彼に対して臣下として振る舞うからでしかない。
ところが彼らは反対に、彼が王だから自分たちは臣下なのだと思うのである。」ということです。 つまり、支配とは相互作用なのです。 支配が先か服従が先か、ニワトリと卵のような話でもあります。 |