300科学的トレーニング
 


311理論の落とし穴
理論の落とし穴
ハトやネズミであれば成り立つ原理も、豊かな感情と高度な知能、優れた人間とのコミュニケーション能力を持つ犬においては、成り立たないことの方が多いとも言えるでしょう。
そもそも何も教えなくても、犬は行動するのであり、当然に人が教えた以外の行動も行なうのです。
全く人間が関与しなくても、環境には多くの賞罰が満ちていますし、行動自体に内在する褒賞も多くあるのです。

それなのに、行動学の書籍を読むと、あたかも全てに当てはまるかのような思いにとらわれてしまいがちです。
動物の行動は、遺伝的に決定づけられた、「行動青写真」によって制約されているのにもかかわらず、
「対象となる行動と、ならない行動について」を述べていません。
トレーニングの際は、「犬の好きなもの一切をコントロールし、犬が好ましい反応をした時にだけそれを与える」などの条件についても詳しく伝えていません。



あなたの自宅が、研究所の実験箱のように訓練に無関係な物が一切何もないのであれば、もしかしたら理論に近い結果を期待できるかもしれません。





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