犬のしつけで、してはいけないのはどれでしょうか? ○罰すること 罰という語の定義を誤っているのでない限り、 本気で罰は全ていけないと考えているのであれば、夢見る空想家です。 ○体罰を用いること 体罰も暴力も同じなのでしょうか。 人や物事の表面しか見ることのできない人にしてみれば、そうなのかもしれません。 どこからが体罰、どこまでが体罰? 励ますつもりで背中をバンと叩くのも、雪の中で眠りかけた人の頬を叩くのも。 目的が違っても、 行動が同じであれば 普通の人は、犬を叩いた時に、たとえ叩くことに教育的信念を持っていても、若干の罪悪感 や、可愛そうなことをした意識をもつのではないでしょうか。 与えた側に罪悪感が無いということの怖さ 。 ○暴力をふるうこと ○叱ること 自分は嫌われたくない、悪者になりたくない、だけのことではないのでしょうか。 ○怒ること 「叱るとも怒るな」など訓練士なら必ずや耳にした言葉もあります。 相手を怒るというのは、自身の怒(いか)りの感情を相手にぶつけることです。 ただし、その表出方法は、体罰とは限りません。 俗にいう大人の対応というのは、理性的な対応であり感情を制御することです。 腹を立てても、内心でどれほど怒っていようとも、それを相手にぶつけません。 ○嫌がることをすること いけないのは嫌がることをすることなのであれば、効果のある方法は、 全て否定されることとなります。 効果があるということは、相手にとっては非常に嫌なことなのです。 効果と嫌悪は比例するともいえます。 (もちろんそれは、与えられた罰が自身の行動の結果であると犬が認識 する場合においてだけであって、 それが犬にとって結び付かない場合には、たんに嫌な思いをさせるだけで 何の効果もありません。) 叩くという行為であっても、大きな音をたてることであっても、ごはんを貰えない ことであっても同じなのです。 ○怖がることをすること ○苦痛を与えることですか ○無理強いをすること ○無視をすること そもそも自由意志って、どれほどあるのでしょうか。 無礼講って、本当に好き勝手にしていいのでしょうか? 好きなもの食べていいよと言われても、好きにしていいよと言われても、心のどこかに、なにがしかの制御が 働くほうが普通だと思います。 あの時は顔では笑っていたけど、と後になって言われるかもしれませんし。 |