体罰を使う前に |
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罰を有益な教育手法とするためには、罰の特性や、罰を使う前に必要なことや、相手との信頼関係の築き方、 ほぐしを含めた罰の後の対応といった使用方法全般を学ぶ必要があります。 その他に、その犬に、その行動に適した罰の選定のために、個々の犬の性格や行動特性を見抜く術も重要です。 行動特性を知っておかなければ、先手を取ることができませんので、罰を逃れる行動を学習されてしまいます。 |
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咬んでくる犬を力で抑えることに、「力で支配しようとすれば、犬との信頼関係を壊します」と言う人がいます。相手は人間に対して力で支配してきているのです。壊れる以前に、そもそも信頼関係があると言えるでしょうか? でもそうしたインストラクターたちは、犬を預かって訓練をしてくれないし、それどころか、どのようにすればよいのかを扱って見せてもくれません。 野党がどれほど立派なことを言っていても、いざ政権を取って与党になれば、必ずや言うことは変わってきます。当事者の立場にならない人の言葉に耳を傾けすぎると、己を追い込んでしまうだけです。 評論家の立場なら何でも言えるのです。 両者の関係は重要です。 相手との信頼関係を築くことのできない人が体罰を用いても、それは体罰では無く、ただの暴力となるのです。 餌付けにより多くの動物は人に馴れますし、幼少期から人と接することで懐きもします。 馴れている、懐いているということと、信頼されているということは別物なのです。 さらに、何故に罰を受けたのかという関連付けが相手になされなければ、行動をやめさせることはできません。 犬に、罰と行動との関連付けをさせる知識や技術を持たない人が体罰を用いても、成果は全く期待できません。 |
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