障がい者にとっての「障害」は、身体にのみに在るのではありません。
障がい者が社会に出たときには、多くの障害に出会います。
まず一つが、街路や建造物の 構造による障害 です。
もう一つに、社会の 制度における障害 があり、
さらに、世間の偏見という 人々の意識における障害 があるのです。
「どう接すればよいのかわからないから・・・」
「普段、接する機会もないから・・・」
多くの方たちの正直な声ではないでしょうか。
知らないことが隔たりを生み、障がい者を特別な存在にしてしまうのです。
福祉というと、ちょっと難しく感じる方でも、身近な動物、犬への興味からでしたなら、
いくらか入りやすいのではないでしょうか。
知るための、わずかな機会さえあれば、もっとみんなが理解しあえるのではないでしょうか。
私たちが普段の生活の中で、障がい者の存在をちょっと意識するだけでも、例えば、駅前に
自転車をおく際に、これまでは気にも留めなかった、点字ブロックや車椅子の通れる幅について
も考えるようになれば、それだけでも少しずつ、世の中が優しくなっていくことでしょう。
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