盲導犬は決して・・・・ない
盲導犬にはテレビや雑誌などのメディアに、美談化・擬人化されて取り上げられていく中で
創りあげられてきた、いくつもの「偶像」があります。
盲導犬は、精巧なロボットではありませんし、人間とも違います。
落としたものを拾うことのできない介助犬のユーザーにとって、想定外の場所でされた排泄物の
処理は不可能に近いものです。
ですから排泄は指示された場所で、指示された時に行なうように教えています。
補助犬を社会に送り出す側の責任として、育成者は社会に迷惑をかけないために
「万が一の失敗がないように」と訓練を重ねています。
ユーザーもまた、常日頃から犬の体調管理に気を配っています。
それでも犬は生き物です。突発的な体調変化などにより、思いがけず失敗をしてしまうことも、
決して無いとは言い切れません。
どうぞ、お願いです。
受け入れ側である皆様方は、理解をもってあたたかく迎えてください。
失敗しても、それが成長につながるように。
私たち人間の大人だって、様々な失敗を重ねて育ってきたのですから。
補助犬を連れることによって、障害を持つ方たちが積極的に社会に踏み出していくことを、
私たちは、なによりも望んでいます。
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