サービスドッグ・サポートは、介助犬・聴導犬の研究室です。

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介助犬とは、障がい者にとって、真に必要なものなのか?


 このハイテクの時代に、犬にしか出来ない作業とは何だろうか?
 大抵の事は、リモコン装置や、電動マジックハンドで出来るのではないか。自宅ならば、電気のスイッチの
 位置を付け替えや、ドアノブの改造くらいは、さほどの費用もかからないはずだし、電燈の紐は長くして
 おけばいいのだし。もし他人の家なら、でも他人の家に自分一人でいる事は、まず少ない事だし。


 *犬の日常の世話ができる障害程度で、必要不可欠な介助動作とは何か?   
    犬の排泄物の始末は誰がするのだろうか?もし本人にできるのなら、物を拾わせる訓練は必要無い
    だろうし・・・・・。手動車椅子をこげる人なら、冷蔵庫を開ける事や、閉める事は出来そうに思うし、
    冷蔵庫のジュースを取りだせない人は、犬から受け取った後にキャップを開けたり、缶を持って口の
    高さより高く上げて飲むことができるのだろうか・・・・・?

 *介助犬を使用する事によって、障がい者の行動がどの程度広がるのだろうか?

 *外出時に、犬を同伴させなければならない必要性は何だろうか?
    公共施設に受け入れを認めさせるほどの必要性はあるのだろうか?
    我が国では、車椅子だけでも、公共交通機関を始めとする社会の受け入れ体制は整っているとは
    云い難いのに、それに犬が加わるとなった時に様々な問題点が生じるのではないか。

    旅行に行く際、介助犬を持てば、介助者が不要になることがあるのなら、それはどういった障害の
    方なのだろうか。もし介助犬を連れても、介護者は必要とするならば、介助犬ははたして不可欠とまで
    言えるのだろうか。

 *介助犬を使用する事によって、介護者の負担が、どの程度軽減されるのか? 
    障がい者本人に対する介護が減っても、犬の世話という負担が増えるのではないか。
    健常者ですら、大きな犬と室内で生活するとなった時には大変な場合が多いのに。




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